建設業

地盤改良工事の重要性を身をもって体験した話
建設業 · 28日 8月 2022年
「地盤改良工事」をざっくり説明すると、一軒家やマンション・工場などの建物やその類を地上に建築するとき、その"地面"がその建物の重量に耐えられるようにするための工事です。 "地面"というと表層的なイメージが持たれると思います。 地面がいくら堅くても、その下が緩かったら台無しです。 なので、"地盤"なのです。 地盤がしっかりしていないと、家などが(徐々に)傾いたり、沈んでいきます。 地盤改良工事の工法は色々あって、専門家でもない自分が語るのはおこがましいので控えます。 今回、身を以て自分らが子供の頃の怖い話に出て来た"底なし沼"が、ちょこっとだけその気分を体験したのです。 ベトナムのハノイに出張中、午前中はやや余裕があったので、朝は日課としているジョギングに近所の畔に向かいました。 その途中、前日も同じ場所に行ったのですが、前日にはなかった工事が道中になされていたのです。 咄嗟の判断で、脇に逸れるのは無理、かといって引き返すのは億劫だと「どうせ浅いでしょ」とピョンピョンと飛び越えていくことを選んだのです。 すると、スボスボスボと地中にハマっていきました・・・。

封鎖内建設工事
建設業 · 18日 7月 2021年
辺り一帯が封鎖されて6日目です。 ずっと閉じこもっていたのではコロナでない病気になりそうなので、監視員の目の届かぬところを散歩しています。 その散歩コースに工事中の建物があります。 おそらく解体ではなく、建設中なのだと思います。 たまにおじさんがドリルを使って本格的に作業しています。 また、ベトナムの工事現場でよく見かける格好をした女性(おそらく工員さんたちのお世話役)もいます。 この2人は建物の持ち主で、自力で工事を始めたのだろうか??? それとも請負業者の工員が封鎖内に留まることを選んだのだろうか??? (今はもっと厳しくなったというのでもしかすると変わっているのかもしれませんが)ホーチミン市内全域が厳戒ロックダウンになった際、建設工事従事者は仕事をしていいことになっていました。 とはいえ、封鎖エリア内の出入りはさすがにできぬはずです・・・。 謎の工事現場です。ちなみに、すでに建設工事が9割方終わっているオフィスビルのような建物が別にあるのですが、そこにはまだ入居者がいません。 けれど、セキュリティのおじさんが封鎖エリア内に残ることを選び、一人でずっと仕事を続けています・・・

ベトナムの電線地中化
建設業 · 13日 5月 2021年
ホーチミンでも電線の地中化が行なわれているエリアがあります。 先ほど、バス停に向かったらすぐ近くで(改修?)工事が行われていたのでしばし様子を見ていました。 オレンジ色のパイプの中に黒い電線が入れられています。 オレンジ色のパイプは頑丈な素材と思いきや所々に亀裂が目立ちます。 日本の地中化を見たことがありませんが、勝手に地下鉄やトンネルぐらいの防壁がなされた空間が用意されているのだと思っていました。 ベトナムのを見ると地中化であり、土中化とも表せそうです。 木の根っこをと電線が絡み合っていました。 工事をしていたから停電したのか、停電したから修理していたのか、今日はあちらこちらでわずかな時間ですが停電が生じました。 自宅でも、自宅からだいぶ離れたスターバックスでも。

ベトナムの建設現場で稼働率100%を見たことがない
建設業 · 07日 5月 2021年
ここでいう稼働率は下記の計算で表すとします。 稼働率=自らの身体や重機等を動かして建設作業に従事している人数÷その現場にいる労働者数 何時から何時までと区切り方にもよりますが、ベトナムの建設現場では一度も稼働率が100%になることがない気がします。 見かけたことがありません。 必ず何にもしていない人がいるか、最低限必要な人数×1.5~3ぐらいで作業にあたっています。 写真の現場は、一人の作業を7人で眺めています。 稼働率約14%。 その仕事が終わらなければ次の仕事ができないので待ち時間があるというのは解ります。 けれど、稼働率100%となる時間帯が一度もないのは何故だろうか? 働きアリとサボりアリの習性のようです。

ベトナムのあちこちで行われている建設工事だが朝礼を行なっている様子はここでしか見かけない
建設業 · 16日 4月 2021年
昨年(2020年)6月に同じ場所で見かけた朝礼の様子。 あの時と比べると随分と人数が増えました。 そして、後にも先にも建設現場で朝礼を行なっている様子をここでしか見かけません。 ここが開放的過ぎるからなのかもしれません。

火事で建物が崩れることはないのだろうか
建設業 · 29日 3月 2021年
9.11のアメリカ同時多発テロのとき「貿易センタービルはなぜ崩れたのか?」と建設業界に勤める幼なじみ(後に一級建築士となる)に尋ねたところ、荷重に耐えきれなくなったと教えてもらいました。 テロリストがそれを狙ったのか偶然だったのかは定かではありませんが、最上階の方に飛行機が突っ込んだだけでは全壊はしなかったのかもしれません。 中階層が崩れたため、その上の階層も含めた荷重が下の耐重を超えてしまったため、建物が全壊してしまったようです。 先日、ホーチミンの日本人で起きた火事は、復旧工事が進められています。 下のお店も営業を再開しました。 気になったのは火事の際の熱で耐久性能が変わって建物が崩れてしまうことはないのだろうか?という点です。 ベトナムでどれほど建築技術が熟練されているのかわかりませんが、大きな地震が起きたらベトナムの建物は壊滅するというのはもっぱらの噂です。 とある大会社のベトナム支社長さんとお話した際、彼はホーチミンでも有数の高層マンションの最上階に住んでいるとのことでした。 大きな地震が起きたら諦めるとおっしゃていました。

エンジニアとして再び働きたいベトナム人元技能実習生Lさん
建設業 · 21日 3月 2021年
エンジニアとして再び働きたいベトナム人元技能実習生Lさんから相談を受けました。 詳しくはこちら。 Lさんは技能実習生の時は、表向きは「とび職」の職種でしたが実際は解体の仕事をしていたそうです。 その会社にとっては、3期生にあたるのですが、1期生・2期生の半数が失踪したそうです。 そして、3期生の中ではLさんだけが残り他の同期も失踪したそうです。 その後、4期生も加わりましたが、またもや失踪したとのことです。 全員が失踪するわけではなく半数だと言います。 失踪率50% なぜこれほど失踪率の高い会社が次々と受け入れることが出来ているのかが不思議です。 「失踪原因が企業側になければ責任は及ばない」と訊いたことがあります。 確かに残業代などはきちんと支給されていたそうです。 けれど、「解体」は現行の技能実習制度においてはNGな職種です。 調査の怠慢が垣間見られます。 「なぜLさんは失踪しなかったのですか?」と尋ねると予想外の返答でした。

非効率なやり方を採る建設現場のベトナム人作業者たちを眺めながら、その理由を推測してみた
建設業 · 25日 1月 2021年
ベトナムのホーチミンで行われるイベントの設営作業が行われている仲、あるブースでは天井用の瓦を一枚ずつ投げているベトナム人作業者たちがいました。 屋根に登った相手に向かって、瓦を一枚ずつ投げ上げています。 小刻みなペースであるものの、これを全部投げるのは大変な作業だろうなと思いながら少しの間、その様子を眺めて、その場を立ち去りました。 4日間のイベントを終えて、5日目に撤去作業している場に遭遇しました。 今度は一枚ずつ投げ下ろしています。 「袋に入れてまとめて降ろした方が効率はよいだろう・・・」と思ったとき、彼らはあえて非効率の方法を選んでいるのではないかという考えが浮かびました。 なぜなら・・・

建設業 · 01日 11月 2020年
ベトナムの男性は怠け者が多いとされていて、仕事もせずに酒は飲むわ、タバコは吸うわ、ギャンブルは大好きだわで、ろくでもない奴らだという悪評を買うことがあります。 事実ではないにしろ、だいたい当たっているような気がします・・・。 そんなベトナム人男性が見捨てられることがないのは、彼らはいざというときにとんでもないことをやってのけます。 普段は怠けグセ・サボり癖があるのに、いざ非常時になると誰よりも活躍します。 どこで覚えるのかわかりませんが、おそらくバイクで慣れ親しんでいるからなのでしょうベトナム人男性は器用でメカに強い人たちが多いです。 なので、バイク以外の電化製品等、何かが壊れると彼らの出番がやってきます。 近所のコンビニへ買い物に行った帰りに、細い路地でトラックが立ち往生していました。 ベトナムにはJAFのような存在がなく、人力で押すには重量があり、レッカー車が通れるほど道幅ないので、 こんなところで故障してしまって可哀そうだなと思ったのですが、 横から見ると本格的に修理しているの大したもんだと感心しました。

建設業 · 23日 10月 2020年
ベトナムにおいて何かを運ぼうとする際、まずは「バイクで運べるか?」という考え方をします。 陸路だったら当然です。 粗雑に扱ってよい物であれば尚更です。 近場だったら迷いないかもしれません。 なので、日本で見かけぬような光景をしばしば目にします。 その一方で「限界はないのだろうか?」ということが気になってきました。 これから瓦礫を運ぼうとしているバイクはだいぶ古い型のように見受けられます。 相当な重量がありそうな瓦礫の山です。 こんなのへっちゃらなのか? ギリギリを計算できているのか? ベトナムはバイクの可能性と限界について最も詳しい国かもしれません。

さらに表示する