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ホーチミンからそれぞれの故郷に疎開しているベトナム人たちは引っ越したわけではないので仕事はなく収入がない状況で家賃を払い続けなくてはならない

あと2か月とW ダブル 家賃

ホーチミンからそれぞれの故郷に疎開しているベトナム人たちは引っ越したわけではないので仕事はなく収入がない状況で家賃を払い続けなくてはならない

2021年8月16日ホーチミン市内にて撮影
2021年8月16日ホーチミン市内にて撮影

<近況報告>

 

普段、頻繁に連絡を取る間柄ではない人たちも誕生日のお祝いメッセージを送ってくれます。

 

その際、一部の方たちとお互いの近況報告を行いました。

 

余談ですが「(ホーチミンはコロナで大変ですが)大丈夫ですか?」というメッセージは無視しました。大丈夫でないことは想像するに容易く、そういうのを慮れない相手とのラリーは不毛だと思ったのです。(ベトナム人男性に多いです。)

 

相手の状況を察した上で送ってくれているメッセージは読んでいて分かりますし、ラリーをしていても心が救われます。

 

<あと2か月な女性>

 

ハノイでホテルの受付を仕事としている女性とチャットしました。

 

彼女のホテルは、もともと泊まっていた人の延泊のみで、新規の受入れは行っていないそうです。

宿泊者が少ないことと、系列ホテルの幾つかを閉じて1か所に集約したことでスタッフは余っており、

これまで通りの勤務シフトではなくなったとのことです。(彼女の給料は月給ではなく日給です。)

 

完全に仕事を失った人たちに比べればマシなものの、

収入は激減して、貯金を切り崩しながら家賃を払っているとのことでした。

 

「どのくらい持ちそうなの?」と尋ねると、あと2か月だそうです。

 

2か月でホテルの集客が元通りになるのかを考えると、

だいぶ厳しいので、可哀想でした。

 

<W家賃の女性>

 

一方、別のベトナム人女性はホーチミンで自らお店を経営しています。

 

ホーチミンは地方出身者が多いので、テト(ベトナムのお正月)になるとホーチミン市内は閑散とします。

現在、外出禁止令が出ているということもあり、テト以上に閑散としているのですが、

飲食店・サービス業に従事している多くは営業停止命令とともにホーチミンを脱出してそれぞれの田舎へ疎開しました。

 

この現象は第1波の時もあったのですが、

今回深刻なのは長期化していることで、未だ収束の見通しが立たぬことかと思います。

 

彼ら・彼女らは、ホーチミンで住んでいたアパートを引き払って引っ越したわけではないので、

ホーチミンのアパートの家賃支払い義務は残っているのです。

その友人の場合、お店の家賃と自分のアパートの家賃を両方払い続けているそうです。

 

営業停止になって数か月、それまでも第1~3波で客足は減少していた最中で、

「よく払えるな」と逆に感心したほどです。

 

アパートもお店も家賃を払わなければ家財一切を処分され、その上で滞納家賃分を請求されるかもしれません。

引っ越し作業をしたくてももはやホーチミンに戻れない状況です。

 

心労のネタは「いつまでこの状態が続くのか」が先読みできず、終わりが見えないことかと思います。

ベトナム政府は9月15日に収束されると宣言しましたが、その直後のホーチミン市内新規感染者数は増加しました。

 

9月15日に収束させたら奇跡です。

となると後1か月では足らず、2か月なのか3か月なのか、

それとももっとか・・・。