· 

ベトナムで取得した国際運転免許は日本国内で運転できるのか

国際運転免許について

ベトナム人の友人が日本で自動車を運転するため、ベトナムで国際運転免許証を取得しました

IAAの国際運転免許
日本語で「運転免許証」と書かれているので、使えそうな様相を醸し出しています。

<新たな騒動>

 

自動車の運転免許騒動は数か月に1回ぐらいの頻度で起こります。

 

先日、ベトナム人の友人が「国際運転免許」を取得したというので見せてもらいました。

彼は日本人の妻と結婚して、子供が生まれたので、日本で暮らす際に運転できるようになることを目的として取得しました。

 

自分の知識では、ジュネーブ条約に加盟している国で取得した国際運転免許は、1年限定で日本で使えるのですが、ベトナムはジュネーブ条約に加盟しておらず、ウィーン条約のみなのでベトナムで発行された国際運転免許は日本では使えぬはずなのです。

 

そのことを彼に伝えると否定して、免許書には日本語が書かれていると反論します。

確かに書かれていました。

 

また、本来は10年間有効なのだそうですが、担当者が打ち間違えたようで自分は20年間有効になったと喜んでいました。

 

以前、パスポートの男女表記が間違っていたという事件があったので、こういうこともベトナムではあり得ると思いました。

 

切り替え試験を行わなくてはいいのならそっちの方がいいのに、なぜ皆はその方法でやらないのか?と聞いてみたところ「多くの人は知らないから」という返事でした。

 

費用もさほど高くはないそうです。

 

<改めて調べてみる>

 

最新情報を常に追いかけているわけではないので「何か変わったのかな?」と思い、調べてみたのですが、警察庁のホームページを読むとまだ変更された様子はありません。

 

彼の免許証に書かれている「IAA」を調べてわかったのですが、どうやら”発給権限のない機関や民間企業で発行された国際運転免許証”の1つだということが発覚しました。

 


本証明書は提示された母国の運転免許証の翻訳であり、有効な運転免許証を提示すれば、道路交通移動について国連の協定に署名している全ての国において使用できる
「本証明書は提示された母国の運転免許証の翻訳であり、有効な運転免許証を提示すれば、道路交通移動について国連の協定に署名している全ての国において使用できる」と書かれています。

<結果>

 

他国ではわかりませんが、彼の目的は日本での運転であり、この国際運転免許証は日本では有効でないと判明しました。

 

つまり、彼はだまされたということです。

 

※そそのかした相手は解っていますが相手が悪意を持って勧めたのか、知らなかったのかまではわかりません。

 

ベトナムにおける自動車運転免許取得にまつわるトラブルが多発していますので、くれぐれもお気をつけください。


【後述】本人が来日後、日本の警察署を訪れて使用の可否を確かめたところ(1時間半待たされた末に)一年限定で「可能」と言われたそうです。どういう道理なのか現在確認中です。

※コロナが明けて帰国できた際に自らの目と耳で確認します。