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二番煎じ三番煎じどころか出がらしをさらにこするような新規開拓のための営業活動

とにかくずっと暑かったハノイ
とにかくずっと暑かったハノイ

ハノイへの出張中に、もともと知り合いだったベトナム人女性から彼女の会社の社員教育を兼ねて、スタッフとの意見交換会を開きたいというお話をもらいました。

 

その日は、ホーチミンに帰る日だけだったので、出発時間まで余裕があり、応じることとしました。

 

仕事として引き受けたのではないので無報酬でOKですが、その代わりに発言に対して責任を負わないということを条件とさせてもらいました。

 

今年できたばかりの、小さな会社で、スタッフさんたちも5人ほどです。

 

特にテーマも決めず、ゴールも決めず、ざっくばらんに意見交換させてもらったのですが、

技能実習生業界における王道の二番煎じ・三番煎じどころか出がらしをさらにこするような新規開拓のための営業活動を行なっているので「競合他社がやっていないことをやることに労力と時間を注ぐべきでは?」ということは言わせてもらいました。

 

彼らの営業方法は、ホームページをみつけて、メールで連絡しているそうです。

 

自分の意見『メールは読んでもらえない』

 

理由:

  •  この業界だけでなく様々な宣伝広告メールが蔓延している
  •  知らないメールを開くにはウイルス感染などのリスクがある
  •  情報洪水が起きている中でその文章をきっちり読もうとするには、それが大事であると認識していることが前提で、その他の文章は流し読みか途中中断がほとんど
  •  会社の代表メールに送られてきた知らないベトナム人からのメールが社長または人事採用責任者に届く確率は極めて低い
  •  競合他社はとっくの前にそれをやっている

 

具体的な解決方法・提案を言ってしまうと責任を負うことになってしまうので控えましたが「工夫を凝らした方がいい」「長文を読むのは大変だけど、興味あるものを見るのは大変でない」という抽象的な表現では言わせて頂きました。

 

けれど、相手の心に響いた感じはなかったですし、自分もそれ以上の熱量は持たぬようにしていました。

 

今まで200件のメールを送ったそうです。

 

「返信はありましたか?」と尋ねると、0とのことでした。

 

「どのくらいまで続けるのですか?」と話すと、(和んだ場であったので)全部終わるまでと笑っていました。

 

「20万社に送れば1つぐらいヒットするかも」と伝えると、また笑ってくれました。

 

そのまま済ませてもよかったのですが、”やらないことを決めるのが戦略”とも伝えた上で、

今の10倍の2000件メールを送った結果を教えてほしいということで終えました。

 

定型文書でなく、各企業に合わせた内容を送った方がいいとも伝えましたが、

きっとできないしょうし、やらないと思います。

 

言いたいことを言うだけの場だったので、

それ以上は追求しませんでした。

 

「わかりました」と合意を得ましたが、

その報告はきっとないでしょうし、待たぬようにします。