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攻勢を強めるホーチミン住宅不動産業界

現時点では、ベトナム国内でみつかった感染者は300人未満で、死者は0、直近ではドバイからの帰国グループのうち10数人の感染がみつかったものの管理下で発見できたのでベトナム国内における新規感染者0人の日数はもうすぐ1か月を迎えることとなります。(入院患者のうち重篤者が1人いて、肺移植を行うという重々しい話があるようですが・・・。)

 

従って、新規コロナウイルスとの闘いにおいては他国と比べると被害が少なかったと思いますが、経済的ダメージは少なからず負ったはずです。

 

観光業・外食産業・製造業は経営不振に陥り、

失業者数が増えたと報じられていました。

 

ベトナムには、日本の東京オリンピックや大阪万博のように景気回復の起爆剤になるようなイベントもないですし、際立った金融経済政策がなされるということでもないようです。

 

外国からの支援に期待するにも、今は世界中が自国のことで手一杯でしょうから先に回復したベトナムを支援しようという動きがどれほどあるものなのか疑問です。

 

このような最中、ホーチミンで住宅関連の不動産を扱う業者が営業力強化に努めているように感じます。

 

ビジネスチャンスと捉えて攻勢を強めているのか、

それとも踏ん張りどころだと不況に抗うための努力なのか・・・。

 

5年前に自分が住むアパート探しの際にお世話になり、

不動産仲介会社で勤めているベトナム人の若い男性が、昨今、毎日のようにSNSで自社が扱っている高層マンションの物件をPRしています。

5年前に連絡先を交換したことを忘れていたぐらい今までは何もしていなかったのに・・・、です。

 

 

彼に紹介してもらったアパートに2年住んで、今は別のアパートに住んでいます。

ここのオーナーは夫婦で事業を行なっていて、旦那さんはヴィラ(?)を販売する不動産業の会社、奥さんはアパートの賃貸管理の会社においてそれぞれ社長業に就いています。

 

ダンナさんの会社はアパートの1階部分にオフィスがあって、特に仕切りもないので活動の様子が窺えます。

先週、営業員を増員するための面接会を行なっていました。

 

私の友人(ベトナム人女性)も、社会的隔離措置が緩和される少し前あたりに別の不動産会社に転職したと連絡があり、

話を聞いてみたところ何やら忙しそうでした。

 

その他、Facebookでも住宅物件の案内情報が増えています。

 

いずれもベトナム人の中階級層以上向け、または外国人向けの物件です

 

 

 

自分はこの業界に関してド素人なので「この時期に引っ越そうとか、家を買おうと思うのだろうか???」と考えてしまうのですが、

業界特有の動きなのかもしれません。

 

もっとも、"空き物件が増えた"ということは想像に容易いです。

それを埋めるためにオーナーまたは管理会社から依頼を受けて、仕事が増えているのかもしれません。

 

もしくは、ベトナム人における不動産神話説は自分が思っていた以上に強固な信念で、

空き物件が増えていることや値崩れを起こしていることをチャンスとして買い漁っている需要があるのか・・・。

 

いずれにしても何もせず手をこまねいているよりは、

戦略的でも、無謀でも、行動を起こすということが次に繋がると思いますので、

良い兆候なのだと思います。

 

今後の動向に注目しています。