隔離対象者だと宣告された話

自分も隔離対象者と言い渡されました

ホーチミンからハノイに出張中です。

 

仕事を終えて、一緒に働いてくれたベトナム人の方々との打ち上げを終えて22:00頃に宿泊先のホテルへ戻ってくると、フロントの方に呼び止められました。

 

どうやら私は日本人なので隔離対象者だというのです。

 

その日の朝、警察が来て全宿泊者のリストをホテルに求めている光景には出くわしていました。

 

まさか矛先が自分へ向かってくるというのは予想外でした。

 

咄嗟のことだったので、どれぐらいの深刻度か理解できぬまま、まずは求めに応じてパスポートを再提出しました。

 

ベトナムへの入国日をコピーするというので、積めるぐらいコピーしてくださいと頼みました。

 

後ろめたいものがある人ほど雄弁になるといいますが、その時の自分の場合、先ほどまで楽しく騒いでいただけに一言も二言も多いです。

 

コピー1枚で済まそうとしたホテルのスタッフさんに、頼まれてもいないのに更新前のビザと更新後のビザをコピーさせたり、ホーチミンから来たという証明になるようeチケットのメールを転送したり、独りでベトナムの病院に隔離されても話相手がいなくてヒマだろうなぁとつぶやいてみたり・・・。

 

自分が隔離対象者であるなら、すでに2日間過ごしたこのホテルの関係者も全員対象者になるわけなので、

どうせならホテルまるごと隔離されることになったら宿泊者は快適に過ごせるし、

スタッフさんも仕事があって有意義な隔離期間になるのではないか?と話していたところ

「満室ではないので・・・」という返事だったので、

「マッサージや露天風呂の利用客も対象にしたら満室になるかも」と口走ってしまい、

調子に乗り過ぎていると思い、切り上げました。

 

翌朝、フロントで私や他の宿泊者の方たちを書類をホテルのマネジャーがまとめているところに出くわしたので、

「私は隔離されるのですか?」と訊いてみたところ、

「大丈夫です」という心強い返答でした。


自分はタバコを吸いませんが、昨晩打ち上げをしていたメンバーはいずれもヘビースモーカーです。

 

隔離と入院とでは自由度が違うと思いますが、

感染が発覚して入院になってしまえばタバコは吸えなくなるはずです・・・。

 

喫煙者にとっては、この処置が最も苦しいのではないかと話していました。

 

先日、ハノイの食事処で居合わせた日本人は、隔離経験がある方でした。

遠くの席で話しているのが耳に入っただけなのですが、隔離される建物の外観はきれいだけれど、

中は虫がいっぱいいたそうです。

 

その人自身のたくましさもあるでしょうが、

苦しかった思い出を話しているようではありませんでした。

 

料金も無料なようです。

 

けれど、自分は我慢できないだろうなと思います。

部屋の中に閉じ込められることに恐怖と苦痛を感じます。

 

極力避けたいです。