台湾ラーメン・とんぼさんの跡地は鳥白湯ラーメン・一二三 さんだった
再び活気を帯びてきたホーチミンのラーメン店超激戦エリアに進出してきた一二三(HIFUMI)さん
<一二三 さんとは関係なく、残念に思った経緯>
ホーチミン近郊に製造工場を構えている、とある日系食材製造販売会社に勤める知り合い(日本人)から、タイバンルンにあった台湾ラーメン・とんぼさんの跡地は、北陸地方で複数店舗展開している味噌ラーメン屋が入るという話を聞きました。(口外しないという約束でお店の名前も教えてもらった。)
その話を聞く以前からとんぼさん跡地の解体&内装工事が急ピッチで行われていたので、確かな情報なのだろうと思いました。
複数店舗を展開しているという実績、北陸地方の味噌ラーメンを食べたことがありませんが食材が美味しいところだからきっと味覚に優れた美味しいラーメンが作り出されるのだろうと、すごく楽しみにしていました。
ところが、楽しみにしていた味噌ラーメンのお店ではなく、白湯ラーメンの看板が出ていたという情報を他店の店主さんから教えてもらい、すぐさま見に行ったら確かに鳥白湯ラーメン屋のようだし、店名も聞いていた名前とは全く違ったのです。
味わったことない北陸の味噌ラーメンをずっと楽しみにしていただけに、ガッカリしました。
今の時点では一二三 さんがどこからいらしたのか・どういう実績をお持ちなのか知りませんし、食べてないので味の評価もできません。
ただ、鳥白湯!??
という驚きはありました。
この場所の斜め向かいで「ふた葉」さんが提供しています。(※ふた葉さんのメニュー表記は「鶏白湯」)
徒歩1分の距離です。
なぜ、鳥白湯でこの場所を選んだのか・・・?
知っていてこの場所を選んだのなら大胆不敵ですし、知らなかったのなら市場調査がずぼらだったのではないかと心配になります。
さらに、どうして台湾ラーメンがダメだったのに鳥白湯ラーメンはイケると思ったのか・・・?
興味が沸きます。
行ってきました。
<HIFUMIさんの鳥白湯・塩味ラーメンを食べてきた>
ソフトオープン中とはいえ、「営業しているのか?」と不安になるぐらいのひっそりした営業ぶりです。
11時過ぎぐらいに着いたので、営業時間が始まったばかりというのもあり、他にお客さんはいない状態でした。
なので、日本語の話せるベトナム人のスタッフさんに注文して待っている間、色々と教えてもらいました。
日本では「元祖おかず系ラーメン おとど食堂」として活動しており、その会社が出資して作った海外初出店のお店なのだそうです。彼も留学中にそこでアルバイトしていたそう。
なので「彼がベトナムに帰るというのでベトナムに店を出そう」という、しばしば耳にする日本の社長の粋な計らいか!?という話の流れを勝手に予想していたのですがそうではなく、彼は帰国して田舎で自営業を3年ほどやっていたところ声がかかり、ホーチミン店で働くことにしたとのことでした。つまり、彼の為に作ったお店というワケではないようです。
"おとど食堂"さんの紹介サイトを見ると、他にもいろいろな種類のメニューがあるので、おそらく鳥白湯ラーメンはソフトオープン中にメニューを絞った中で提供されている全体の一部なのだと思います。
今後グランドオープンに向けてメニューが増えるのだろうし、おいしいそうな写真がたくさん並んでいるので、それを期待しています。
今回は鳥白湯・塩味ラーメンを注文しました。
大盛りにもできるというので、大盛りにしてもらいました。
ちゃんとしていて、おいしかったです。[追記:グランドオープン後に訪れて、同じもの注文したところ、麺が柔らか過ぎ・スープがぬるいは改善されておらず、さらにスープの味がすごく薄まっていて「こりゃダメだな」と思いました。]
でも、鳥白湯と書かれているから鳥白湯だと思うものの、何も言われなかった豚骨ラーメンと間違えそうだなと思いました。(※自分が味音痴なだけなのでしょうが。)
日本人でこの系のラーメンが好きな方々にはお勧めです。
しかし、ベトナム人らがこの味をどう捉えるか。
追加されていくメニューも含めて、注目していきたいお店です。
<一二三さんの鳥白湯・辛いラーメン>
これは、おいしくなかったです。
初めて訪れたときにこれ(鳥白湯・辛いラーメン)を食べていたら、後に店前に行列ができるのを見た後でもなければ、このお店に再訪することはなかったと思います。
麺との相性が悪い。
では、麺が変われば美味しくなるのかと考えてみましたが、スープにはもっとコクや旨味がほしい。
よく日本のラーメンをベトナム人は「ベトナム人にはしょっぱすぎる」と言いますが、ハノイの喰龍さんやホーチミンの暖暮さんなどでベトナム人来店客をたくさん見かけますが、これら人気店はいずれも決して薄味ではないと思います。(※暖暮さんの豚骨ラーメンは味の濃い・薄いを選べるようになっている。)
それにベトナム人向けの薄味にしたら、日本人が遠のくのではなかろうか。
そして、ネーミングで「 辛 いラーメン」となっているが、ぜんぜん辛くないし。
固定で付くのか、サービスで付けてくれたのかわかりませんが、こちらから頼んだわけではなくライムを添えてくれました。
食べている途中でレンゲにスープを入れて、ライムを絞った汁をスープと混ぜて飲んでみたのですが、すっごく不味 かったです。
ライムの汁に合わないものがあるのだなーと初めて知りました。
お会計の時に、日本語できるベトナム人スタッフさんに「レモン(※ベトナムでは日本語で伝える時はレモンとライムを一色単にする傾向がある。)を付けたのですが、どうでしたか?」と尋ねられたので、素直な感想として「おいしくなかった」と伝えました。
ソフトオープン期間はそろそろ終わってしまうそうです。
その前に「鳥白湯・醤油ラーメン」を試してみたいと思っています。
<一二三さんの鳥白湯・醤油ラーメン>
今のところ(ソフトオープン期間中?)はメニューに3種しかありません。
鳥白湯・塩ラーメンはおいしかった。[後日:訂正]
鳥白湯・辛いラーメンはおいしくなかった。
お店側も客側も「お試し期間中」だから、お手頃価格で提供されているソフトオープンだろうと思うので、こうなったらコンプリートしようと"鳥白湯・醤油ラーメン"を食べてきました。
スープがぬるいので、もっとアツアツにしてほしい。
麺が茹ですぎなのか、もともとそういう麺なのか、意図して柔らかくしているのか、とにかくフニャフニャ。
醤油が効いてない。
という、感想です。
※なお、スタッフさんが「味がうすかったら入れてください」と市販されているふつうの醤油の小瓶(=餃子や刺身などを付けて食べる時の醤油)をそばに置いてくれたのだけど、もしあの中身が本当にただの普通の醤油だったらラーメンと混ぜ合わせたら激マズになることが予想できたので入れませんでした。前回のレモンといい、自分たちですべて試した後なのかな?と不審に思いました。
なお、1人で行ったのですが道中、近くで営業している知り合いの店主さんと遭遇して「今から一二三さんへ行くのです」と伝えたところ、その店主さんのお店は営業時間中だったにも関わらず店を抜けて、私服に着替えて後から来てくれたので一緒に食べました。
このお店に初めてきたその方には、自分が「塩がおすすめです」と伝えたので、その方は鳥白湯・塩ラーメンを注文しました。
そして、麺が柔らか過ぎなので、固めで注文すべきだっただろうか?
スープがぬるい。
と、同じ感想でした。
けれど、
90.000ドンならこんなもんかな?
ベトナム人客層にはこういう味・熱さがウケるのかな?
という、その人こそプロの見解なのですが、ド素人の私は「(このままでは)ダメだろう」と思いました。
<一二三ソフトオープン期間中のラーメン3種>
<グランドオープンはソフトオープンよりも値下げしてた>
「そんなこともあるのだな」と勉強になりました。
"プレオープン"とか"ソフトオープン"というのは、『出来たばかりで不慣れな点が多いので、練習・トレーニング・試行錯誤を行ないながらやっています。なので、至らぬ点やご不便かけることが発生するやもしれないので通常価格より値下げしてご提供しています。』だと思ってました。
グランドオープンで値下がりすることもあるのですね。
価格調査だったのですかね。
価格を下げれば客数・客単価が増えると踏んだのか・・・。
この価格でも利益を出せる秘訣があるのか、利益なんてそもそもいらない別の目的があるのか、徐々に値上していくのか分かりませんが、プレオープンやソフトオープン中に行って損したのは価格面では初めてでした。
価格破壊で勝負してきた一二三さん。
今後どうなるのか? 何杯売れば家賃+従業員給料+諸経費を払えるのか? はたまた別の目的があるのか?
味は変わるのか?メニューは増えるのか?
興味津々です。
店名 :一二三/HIFUMI
住所 :8A/5B1 Thai Van Lung street, Ben Nghe ward, District 1,Ho Chi Minh city, Vietnam