第5回日本語作文スピーチコンテスト
2022年にホーチミンで開催された日本語スピーチコンテストを観覧してきました。
![ホーチミン市人文社会大学で開催された第5回日本語作文スピーチコンテスト](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s8452fc157c51b408/image/i4cb1602538c9e93b/version/1647873541/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%9F%E3%83%B3%E5%B8%82%E4%BA%BA%E6%96%87%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%A7%E9%96%8B%E5%82%AC%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E7%AC%AC5%E5%9B%9E%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E4%BD%9C%E6%96%87%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88.jpg)
<日本語スピーチコンテストとの思い出>
10年ほど前、観光名所を観光しない観光客だった私は2度目か3度目のホーチミンを訪れており、日本語スピーチコンテスト開催をフリーペーパーで知って行きました。
着いた時にはもう表彰式の時でどのスピーチも聞くことができなかったのですが、たまたま座った席が日本語学習中のベトナム人の若者たちの隣りで、(当時はまだ珍しかった)日本人だということで話しかけてくれて、その後、いっしょに皆でお昼ごはんを食べにいくという楽しい思い出となりました。
5年ほど前、知り合いの女子大生(ベトナム人)がスピーチコンテストに出場して勝ち抜いていったのだけど、彼女が選んだ次のテーマが「同性愛」に関するものだったので、大学の先生に止められたという話を聞きました。
今もそうですがベトナムは日本ほど何でも言っていい国ではなく、この頃はLGBTについての理解度が進んだものの当時はさほど受け入れられていない時代でした。
彼女は(たぶん)ストレートで、容姿がかわいいので男子生徒たちにモテそうですが、真面目過ぎるのか男っ気がなく、思想がややブッ飛んでいる子でした。
私はそういうのを面白いと思うので、仲良くしてました。
彼女のスピーチを聞いてみたかったなと思います。
ということで、私はこれまで会場に行ったことがあるし、出場者の友達はいたのですが、日本語スピーチコンテストの「スピーチ」を聞いたことがないのです。
(ビジネスマナーコンテスト内のスピーチは聞きました。)
<2022年日本語スピーチコンテストinホーチミン>
本日(2022年3月19日)、日本語スピーチコンテストを観覧してきました。
結果、レベルが低くて、おもしろくなかったです。
第5回ということで2017年からなので歴史が浅い。
ベトナム南部の大学に限定しており、各校で最も優秀だった学生が集結していたようですが、何を言っているのか聞き取れない。
ベトナム人の話す日本語に対して慣れている方だと思うのですが、それでも無理なのだから審査員の大半(≒全員)が聞き取れないはずです。
特にリモートだった日本側の方々。
選抜者がそのレベルなので、予選会はどうだったのか???と興味を持ちました・・・。
かつて参加させてもらった、ホーチミンにおいて文系トップとされる貿易大学の学生だけで行われたビジネスマナーコンテストのスピーチは聞きごたえがありました。
この大会にも貿易大学代表がいて、最後の2番目だったのでそれを聞くために堪えていたのですが、残念ながら期待したほどではなかったのです。
コロナ禍で学力が低下したのかもしれません。
そして、この大会は日本の運送会社がスポンサーだったので、スピーチテーマが「交通に関すること」に限定されていたのです。
それがつまらなさを助長していた気がします。
おそらく複数の日本語スピーチコンテストが行なわれていて、私が望んでいたスピーチコンテストは別だったようです。
けれどこの大会も、優勝賞品がMac book air+広島大学への留学だったり、在ホーチミン日本総領事館の総領事が来ていたりと本格的ではありました。
数少ない個人的な盛り上がりは、まずベトナム人たちの前に行われた日本側の主賓(日本人の偉い人たち)のスピーチがグダグダだったこと。
また、学生たち全員がスピーチ後に審査員から1つ質問を受けて答えるという形式だったのですが、最も優秀だった人文社会大学代表の男の子の質問役が、スポンサーである日本の運送会社の社長とのリモートだったのですが、社長は感想だけで終えてしまい質問をしなかったのです。それを彼は「質問は何でしょうか?」と相手に失礼のないように困りながらその場を取り繕っていたのを、あの状況での対応の仕方として私は合格点をあげたいと思いました。
(ちなみに、他の多くの出場者はその場の会場にいる審査員からだったのですが、質問を理解できず、的外れな回答をしている人らがほとんどでした。)
結果を見なかったのですが、おそらく彼が優勝したのだと思います。
ホーム(開催会場:彼の母校であるホーチミン市人文社会大学)ですし。