自分へ濃厚接触してきたベトナムの蚊や犬は荒れ狂う傾向がある
受け入れ側としても友好的なのか敵対的なのかで応対の仕方が変わるし、事後において荒れ狂われると戸惑う
<ベトナムの蚊>
ベトナムに来て顕著に思うことは蚊に刺されなくなった。
まったく無いというわけではないのですが、日本の蚊のようにそこそこ吸い取られてそれなりに腫れ上がるということがほとんどありません。
蚊には分かる「良からぬ血液病に感染しているのではないか?」と心配になったのですが、夏に日本へ帰った時に友人たちと近所の公園でだべっていたら、友人とその妹と同じぐらい蚊に刺されたので、少なくとも日本には対象として認定されているのだと解りました。
蚊の世界にも慣れ親しんだ味(=血)というのがあり、日本人の血は舌に合わないのだろうと勝手に解釈しています。(※蚊に舌があるのかは不明ですが、味覚はあるのではないかという体験談です。)
<コロナ禍でできた新たな日課はしばしば現れる蚊の退治と犬との戯れ>
コロナ禍でベトナムに閉じ込められ、ホーチミンに閉じ込められ、辺り一帯が封鎖され、遂には自宅アパートからも出れなくなりました。
ここのアパートには日本人の方々も数名いらっしゃるのですが、会社勤めの方たちなので万が一もあってはならぬと接触は極力控えていました。
なので、アパートの大家さん夫婦ぐらいしか接触機会がなかったのですが、唯一、新たにできた友達が同じアパートに住んでいるベトナム人女性が住んでいる犬です。
人生の中で動物と暮らした生活がなく、周りに犬や猫を飼っている人々はいたもののごくわずかであり、嫌いではないのですが慣れていませんでした。
ベトナムとなるとまだまだ死亡率100%の狂犬病の心配もあるのでなるべく近寄らないようにしていたのですが、誰とも接触しない生活が数週間も続くと自分に興味を持って近寄ってくれる犬が愛しく感じるようになってきました。
ただ、自分が知らないだけなのか、その犬が特別なのか、表現の仕方が喜んで興奮しているのか恐れて興奮しているのか分からぬ飛び跳ね方を一定の距離を保ってするのです。
犬との接し方になれていないので、最初はなるべく遠ざけていたのですが、その犬も我々と同じく部屋にずっと閉じ込められているので、たまにご主人といっしょに共同バルコニーに来るとあちこち動き回っています。
その共同バルコニーは自分のフロアなので、しばしば出くわします。
最初の頃は逃げ回っていたのですが、吠えたり噛んだりしないので、だんだんと自分から撫で始めるようになりました。
すると、相手もちょこちょこ舐めてきます。
吠えず舐めるのだから「好かれているのではないか?」とも思ったのですが、会うたびに奇妙な動きをするのです。
蚊と同じく、匂いや舐めた感じがこれまでにない匂い・味がしたので困惑しているのではないかと思っています。
その動きが、私の血を吸ったであろう蚊が苦しそうに近くで(飛び)のたうち回っている様子と類似しているのです。(なので、すぐに復讐できます…。)
たぶん、彼らが慣れ親しんだベトナム人のそれとは(少なくとも私は)何かが違うようです。
(※日課になっているほどなので近寄ってこないのではないです・・・。)