ホーチミンでキツツキになつかれたか、からかわれた
ベトナムのお正月の恋物語「鳥×人間」
![ホーチミンでキツツキと思しき鳥と恋仲になる](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s8452fc157c51b408/image/i6e1188b1520379f5/version/1613618055/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%81%A7%E3%82%AD%E3%83%84%E3%83%84%E3%82%AD%E3%81%A8%E6%80%9D%E3%81%97%E3%81%8D%E9%B3%A5%E3%81%A8%E6%81%8B%E4%BB%B2%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B.jpg)
What is this bird's name?
ベトナムのお正月休み中、自宅で日本のオンライン勉強会に参加していた途中に、窓からノックのような音が聞こえてきます。
玄関のドアではなく、寝室の窓です。
部屋は中層階であり、人が登って来れるような場所でもありません。
窓を開けていたので風でカタカタと揺れているのかと思い、強風で窓が吹き飛ばれてしまったら危ないと思い、様子を見に行くと外側に開いた窓の上に鳥が止まっていました。
「珍しい鳥だな」「飼い主のもとから逃げ出してきたのかな」などと思いましたが、すぐに飛び去っていったので、
勉強会の途中ということもあり、
パソコンの前に戻ります。
翌朝、寝ていると窓からのコツンコツンという音で目が覚めます。
昨日の鳥でした。
その後、毎朝来るのです。
毎度1分弱滞在して、飛び去って行きます。
今やインターネットで調べればだいたいのことは解る時代ですが、名前が分からないと検索できないので、
SNSに書き込んで自分の知人・友人たちに助けを求めることにしました。
1つでもわかったら教えてください。
- この鳥の名前は何ですか?
- ここ数日、毎朝現れて、外側から寝室の窓を叩くので目が覚めます。モーニングコールでやって来るのか(頼んでいません!)、エサよこせということなのか(飼っていません!)、他の行動習性なのか・・・、ご存知ないですか?
- フンをして去っていくのですが、この迷惑行為をやめさせる方法はないですか?
なお、記憶にある限り、この鳥に恩返しも復讐される理由も見当たりません。
おそらく飼い主のもとから逃げたのだと思いますが、その脱獄を手助けしたりそそのかしたこともございません。
と流しました。
![毎朝来ていたキツツキと思しき鳥が来なくなってやや寂しさを感じます。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=495x1024:format=jpg/path/s8452fc157c51b408/image/i6788c1226fb2b368/version/1613618056/%E6%AF%8E%E6%9C%9D%E6%9D%A5%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%AD%E3%83%84%E3%83%84%E3%82%AD%E3%81%A8%E6%80%9D%E3%81%97%E3%81%8D%E9%B3%A5%E3%81%8C%E6%9D%A5%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%84%E3%82%84%E5%AF%82%E3%81%97%E3%81%95%E3%82%92%E6%84%9F%E3%81%98%E3%81%BE%E3%81%99.jpg)
WHAT DOES SHE DO HERE?
すると、親切なベトナム人大学生が調べてくれて、どうやら「キツツキ」ではないかとなりました。
愛されているのか、嫌われているのか鳥の気持ちを知りたいと相談したところ、
彼女曰く「愛đấy」とのことでした。
(※ちなみに彼女の専攻は動物や鳥ではなく、会計です。しかし「"きり"と"以来"の違い」に含まれた乙女心を読んだ恋愛の達人です。)
その愛には応えられない、けれど傷つけたくもない・・・
解決策が見つからぬまま、翌日もモーニングノックで目覚め、フンの後始末をしました。
けれど、その翌々日(今日)は来なかったのです。
もしかすると、SNSの書き込みがどこからか耳に入って、不快に思った彼女(彼?)は昨日別れを告げに訪れたのかもしれません。
いつものように、しっかりフンを残していきました。
あれが最後の別れで、鳥は新しい恋を求めて飛び去ったのかもしれません。
もしくは、会計が専門のベトナム人大学生調べによると、
絶滅危惧種なのだそうで、短い命を全うしたのかもしれません。