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2021年春ホーチミンの家系ラーメンを総ざらい

2021年春ホーチミンの家系ラーメン総ざらい

レタントン通り×タイバンルン通りのラーメン大激戦区で戦っている家系といえば、祥ノ家さんとICHIBAN-YAさんです。

(※DAIICHIさんは「家」を名乗ってないので、一歩引いてると捉えました。)

 

この両店を比較したとき、祥ノ家派とICHIBAN-YA派に別れるのか、どちらも良さがある派か、どちらもダメ派かの4つかと思います。


火蓋を切って落とした祥ノ家

テト休み返上の祥ノ家

<家系ラーメンにはうるさいのです①>

 

 ホーチミン市9区での経験と実績、評判を引っ提げてラーメン大激戦区に参戦してきた祥ノ家さんですが、コロナの影響を受けて予定していたオープン日がだいぶ遅れて、想定外のラーメン以外のデリバリー対応からスタートして、ベトナム第一波が収束したコロナ明けにようやく家系ラーメンが提供できるようになりました。

 

 最初は不慣れで大変だし、オープン特需で混み合うところにわざわざ行くのも申し訳ないので、落ち着いたときに行くこととしました。

 

 しばらくして忙しそうではなさそうなタイミングで伺い、食べてきました。

 

 感想としては「こんなものだな」と可もなく不可もない感じです。"ここはベトナムだから"という追加点がありますが、家系にこだわらなければ、ベトナムに美味しいラーメンがたくさんある中でまた来たいとは思いませんでした。

 

 幅広いラーメン好きですが、家系ラーメンに対してのこだわりはうるさいのです。

 

 ホーチミンでどうしても家系ラーメンを食べたくなったら祥ノ家さんを勧めますが、それぐらい家系ラーメンが好きな人へ満足してもらえるかどうか不安が残る紹介です。


果敢に挑んだICHIBAN-YA

テト中の営業を試みたICHIBAN-YA

<家系ラーメンにはうるさいのです②>

 

 既に祥ノ家さんが存在しているエリア(目と鼻の先ぐらい近い距離)で、同じ横浜家系で参戦してくることに消費者としては心躍りました。

 

 家系ラーメンだけの戦いでなく、他にも各ラーメン店との鬩ぎ合い凌ぎ合いが余儀なくされ、かつコロナとの戦いも想定しなくてはならぬ中での参戦です。

 

 祥ノ家さんの時と同じく、最初は不慣れで大変だし、オープン特需で混み合うところにわざわざ行くのも申し訳ないので、落ち着いたときを見計らって伺いました。

 

 率直な感想として

  • 味薄い
  • 麺おいしくない
  • 動線悪い

 良い所を見つける方が難しかったです。あまりにも味の薄さが気になるのでタレを追加でもらったのですが、それを全部足しても尚薄いと感じる程でした。

 

 一昔前やベトナムの地方都市(日本料理がほとんどない場所)ならともかく、大激戦区ホーチミン1区でこの味で良しとしたことに自分は共感できぬままいます。



老舗の流れを汲むDAIICHI

DAIICHIはテト中も休みなく営業中

<家系ラーメンにはうるさいのです③>

 

 ホーチミン家系ラーメンの歴史をたどっていくと、自分が知る限りでは「大ちゃんラーメン」から始まりました。

 

 DAIICHIさんとどういう関係なのかわかりませんが、今は無き「大ちゃんラーメン」と無関係ではないようです。

 

 大ちゃんラーメンが家系ラーメン専門店ではなかったように、DAIICHIさんも家系ラーメン他、定食も揃えており、数あるメニューの1つとしての家系ラーメンなので、家系をメインとしている祥ノ家さんやICHIBAN-YAさんとは違う業態だと捉えています。

 

 食べたことがなく、食べたいとも思わず、評判がいいという声も聞いたことがありません。

 

 横浜出身者および在ベトナム家系ラーメンファンの間では「ベトナム全土の家系ラーメンに納得していない」という意見が多数を占めています。そのような中ですので、おいしければ評判になるはずです。いつかその評判を聞きつけたら行ってみたいと思います。

 


新潮流 IKU IKU

あまり知られていないホーチミンの家系ラーメン IKU IKU

<家系ラーメンにはうるさいのです④>

 

 一度、昼間に訪れたのですが、夕方から夜営業とのことで不発に終えました。

 

 日本食のフードパークだという情報だけで行ったので横浜家系ラーメン店があって驚きました。

 

 食べたことがない人間がとやかく言うべきでないのを承知した上で、慎ましく自分が抱いた感想を述べると「期待すべきでない」と思いました。

 

 食事より、写真撮りたいベトナム人たち向けのフードパークという印象です。今のところ自分の耳に入るほど評判にあがらないので、今となっては営業しているのかどうかも解りません。

 

 「TOKYOタウン」、「Oishiiタウン 」・・・

 フードパークの遍歴を見て来た中でも際立ったみすぼらしさだったので、「質素」という表現ではなく、ベトナム人客層向け「安かろう悪かろうでも日本ぽかったらいけるんでしょ?」みたいな浅はかなベトナム人企画のような気配を感じました。