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ベトナムの送出機関開拓について

技能実習生送り出し機関の新規開拓について

ベトナムだけで約400社存在する送し出し機関の中からより良い送り出し機関をみつけようとするとどうなるか

2020年11月11日現在

技能実習制度のメッカ「ハノイ」の風景
ハノイは技能実習制度のメッカ?

<骨は折れても構わないが、心が折れそうになる>

 

技能実習制度廃止論者でエンジニア採用推進派ではあるのですが、現状の枠組みにおいて外国人材採用をコンサルティングするにあたって技能実習生と無関係ではなく、当社の利点はベトナムを拠点に活動していることから、本来であればベトナムの送り出し機関については常に新たな送り出し機関を開拓し、最良または特別な能力を追い求めて情報発信すべきなのだと思います。

 

実際、行動に移していたことがあり、その頃は「レスポンスの速さ」「ミッションの正確性」「独自性」「前年実績」などを評価して発表しようと計画しました。

 

その企画が、計画倒れに終わったのは、良し悪しは担当者次第と悟ったからです。

どんな送り出し機関であろうと、能力の低い担当者を割り振られたら台無しです。

また、評価を低く下した送り出し機関に優れた担当者が最高のパフォーマンスをみせてくれたら評価した側の評価手法が疑われます。

 

そして、担当者たちは離職・転職を繰り返すのでコロコロ変わります。

故に、送り出し機関評価をやめたのですが、

同時に、送り出し機関を組織として捉えると「悪質な送り出し機関しかない」という結論に至りました。

 

<ベトナム人たちの決め 台詞 ぜりふ

 

これは技能実習生の送り出し機関だけでなく、他の業界にも通じるベトナムあるあるなのですが、

ベトナム国内におけるベトナム人とのやりとりにおいて彼らが気にいらないことがあると、

  1. 自分は
  2. 父母、兄弟姉妹、親戚が
  3. 友人、知人が

「政府関係者or公安or警察だから言うとおりにしないとおまえを●●してやる」と脅してきます。

 

 技能実習制度は二か国間協定によって実施されているので、両政府の政府関係者と所縁がある者たちが多く含まれており、上記の展開に持ち込もうとする連中が多いのです。

 

こちらはやましいことが何もないので「どうぞ。その代わり日本大使館に連絡して助けてもらう。そして、あなたとあなたに協力した者たちが行なったことの一部始終は事実をそのまま国際問題として報道する。」と返します。

 

このやりとり、何回かのラリーが続きますが激昂した相手に正論を唱えても聞く耳を持たないので十中八九、決別します。

 

不毛な上に、好戦的ではない自分にとって後味悪く非常にストレスです。

 

ベトナムの警察・公安・政府関係者たちにとってはこんな陳情は日常茶飯事で扱いに慣れているのでしょうが、

在ベトナム日本大使館・総領事館がこれらすべてを丁寧に対応していたら人手がいくらあっても足らないと同情します。

 

従って、トラブル回避・ストレス予防のため、現在は送り出し機関開拓を必要最低限とすることにしています。

新たな送り出し機関を見つけるのも良いのでしょうが、現在付き合いのある者たちとの関係性を深めていって、改善を繰り返して質を高めていくという考えでいます。 


多くの技能実習生を輩出しているハノイの夜景
多くの技能実習生を輩出してきたハノイの夜景

<ベトナムの送出機関を顧客とするビジネスモデルを打ち出した日本人>

 

親しいと言えるほどの仲ではないですが、顔見知りにベトナムの送り出し機関を顧客ターゲットとしたビジネスを立ち上げて、ベトナムで活動している日本人がいます。

  

彼は「全送り出し機関制覇」を掲げているかのように、日々、精力的に送り出し機関訪問を続けています。

 

やはり、罵詈雑言を浴びせられたり、一般人であるはずなのにSNSでさらされ、プチ炎上している様子をたまに見かけます。

 

 それでも彼はめげていないようです。

 

「行動力」でいえば当社も負けないつもりですが、彼の「精神力」には感心します。

 

 

営業先から罵倒され、身内である自社社員が次々に離職しては新たな社員を雇用するということを繰り返し、傲慢な輩がわんさかいるベトナムの送り出し機関から収益を生み出すビジネスモデルにおいて多くの苦難を経験しても心が折れないのは大したものだと思います。