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営業再開を選んだホテルで60%引きセールを実施

RE-OPENING 60%OFF

ホテル経営において、

  1. 撤退する
  2. 休業する
  3. 営業する

どのタイミングでどれを選択するかは難しい決断であろうかと思います。

 

ベトナム国内での行き来は再び回復傾向にありますが、もともと外国人宿泊者が主だったホテルが自国民をターゲットに切り替えるのも容易くはないはずです。

 

とある日系ホテルは時間貸しを初めて、ベトナム人カップルのラブホテル化していました。

 

先ほど通りかかったホテルは「RE-OPENING 60%OFF」を掲げていました。

 

まずは利益よりも「集客数」を伸ばすことを選んだのだと思います。

 

けれど、60%OFFにしたからといって注文が殺到するという状況でもないようです。

 

「撤退」すれば、自己資金ですべてまかなっていれば良いのでしょうが、ホテルを建てるとなると借入金が発生していることが多いでしょうか、今後どのように借金を返済するかに苦慮するはずです。(ベトナムにも破産法があるらしいですが、政府が認めないと対象にならないようです。)

 

「休業」を選択しても、地代家賃は発生し、赤字はかさむ一方です。

従業員も辞めていってしまうでしょうし、建物や部屋は使わない方が劣化が進むと聞きます。

 

ややもすると「営業」という判断になるのでしょうが、人件費・水道光熱費・朝食準備代その他の変動費が発生するので、

変動費を上回る集客&利益を出せなければ、休業するよりもさらに赤字が膨らんでしまいます。

 

今の状況で挽回可能なのか?

 

先日、日本語が上手なベトナム人女性とお話させてもらう機会がありました。

彼女の本業は日系旅行会社で会社員として働いているのですが、このご時世で仕事がなく、

給料が減らされているので夜は日系レストランでアルバイトをしているとのことです。

 

彼女の旅行会社は、海外旅行しか扱っていないので、

今は仕事が0なのだそうです。

 

彼女自身はまだ解雇されていませんが、同僚の中には解雇された人たちが何名かいるそうです。

 

社長は日本人でなんとかしようと頑張っているとのことですが、

「頑張りようがないのでは?」という質問への返答は、

コロナが終わった後を見据えて様々なプランを企画・営業しているとのことでした。

 

コロナが終わるのを待つしかないビジネスは持久戦です。

終わりがいつになるのか、分からぬ状況が続くことが可哀そうです。

 

今月、菅首相がベトナムを訪れる計画があるそうです。

 

トップ会談でベトナム-日本間の往来が促進されるのか?(どう緩和されるのか??)

「Withコロナ」を選んだ日本と「Zeroコロナ」を選ぶベトナムのそりは合うのか???

 

ベトナムの受入れ方が変わるのか否かが、注目されています。