コンサル会社・会計事務所選びは大事だけれど、業界はどんぐりの背比べ
<ベトナムのコンサル会社・会計事務所>
外国人または外資系企業がベトナムで会社を経営する場合は、進出支援や手続き、その後の会計や税務申告などでコンサル会社や会計事務所に委託するのが一般的で、自前ですべて行なっている会社はほとんどありません。
そして、多かれ少なかれ委託しているコンサル会社・会計事務所への不満を抱いており、他に良いところがあるのであれば切り替えたいと考えているはずです。
もともと粗悪なサービスを提供するコンサル会社・会計事務所は問題外として、日が経つにつれて"向上"するのではなく"劣化"してしまうのです・・・。
<劣化していく理由>
原因は、担当者が代わり、引き継ぎも十分になされず、新しい者へと次々と代わっていくので提供されるサービスが粗悪な品質となっていきます。
ベトナム人は「個人」として優秀な人たちは大勢います。
こういった優秀な人たちはキャリアアップのために会社に就職するのですが(この時に優秀な人と出会っているとその会社への評価は高いはずです。)、会社を盛り立てていこうという愛社精神がないので、優秀な人ほどさらなるキャリアップを目指して辞めるか、自身で起業します。
では、その優秀だったAさんについていって、その方と引き続き契約を結べばいいと思いがちですが、Aさんがすべての作業をやるのであればいいですが、Aさんのスタッフが行なう場合はAさんの会社でも同じ現象が発生します。
<問題提起と解決策>
問題点ははっきりしていて、解決策としても組織マネジメント、人材育成、高いレベルでのサービス均一化などと解っているのですが、
コンサル会社でそれができていないので、おそらくベトナムではできないのです・・・。
ベトナムの産業について
<国際競争力を持つには独自の産業が求められる>
ベトナムに産業が育たないのもそれが原因の1つで(他にも汚職や賄賂気質等いろいろありますが省略します。)、会社・組織の中で人が定着しないので、企業は時間のかかる研究開発・人材育成に投資しません。
なので、ベトナムの企業は外国企業のモノマネか外資系の下請け工場がほとんどです。
すべて解決するスーパースターが現れればいいのでしょうが、そうなると政府が危険因子だと判断して潰しにかかる可能性があります。
となれば政府がそれを担わなければならないのですが、
「変革をもたすのは、よそ者、若者、バカ者」という通説が正しければそれも難しくなります・・・。
<すこぶる評判が悪い産業>
「技能実習生産業」がベトナムで育った理由は、1つは儲かる。もう1つは個々人のレベルで完結できるという点だと思います。
悪しき産業ですが・・・。