
再びハノイへ出張していました。
ホーチミンに戻る日に、それまでいっしょに仕事をしてくれた方から「一緒にお昼ごはんを食べましょう」というお誘いがあったので、応じました。
おいしいブンチャーハノイ(Bún chả Hà Nội)が食べられるお店が近くにあるというので、そこへ歩いて向かうことになりました。
道中、「自分は以前、この辺りに住んでいた」など、よもやま話を聞きながら進んでいたのですが、どうやら店舗の場所が移動したそうで、少し迷っていました。
途中、別のお店の人に場所を教えてもらって、移動先はすぐ近くということなので事無きを得ることができたのですが、店舗移動にまつわるエピソードトークを聞いたのですが、疑問符が浮かびます。
その方の説明によると「このお店はとても繁盛していて、それに目を付けた家主は賃料を大幅に引き上げようとしたが、借主側(お店の経営者)がそれに応じなかったために追い出し、自分たちで違う飲食店を始めた。悪い人ですよね。」という話なのですが、「(違うお店???)」という点が不思議でした。
追い出してブンチャーの店を作って顧客を略奪すると思いきや、違うなら別にいいのではないかと・・・。

移動前の場所がどこだったのか聞ききませんでしたが、
大通りがわき道に入ったところが以前の場所だとすると、
移動先はさらに奥に入って角を曲がった場所にあります。
先ほど迷っている間にブンチャーのお店があれば
気づいていたはずです。
なので、家主側が始めたのは本当に別の料理を提供する飲食店だったのだと思います。
追い出して、自分たちでブンチャーのお店を始めたというのなら、
「昔話に出てきそうな悪い人だねー」と会話が弾みそうですが、
この場合、"互いのビジネスにおける交渉が成立しなかった"という見方もできます・・・。
賃料の引き上げ要求はベトナムではよくあることです。
でも、それが悪いとは一概には言えないのかと…。
お店側も移動先を見つけることができて、
繁盛していましたし。