ホーチミン市にある私立大学です。
キャンパスがホーチミンだけでも3か所、ハノイにも1か所あり、全学年の総学生数は25,000人いるマンモス校でした。
今回、訪問した校舎が最も新しく、自分がこれまで訪問してきたベトナムの大学の中では断トツにきれいでした。
学部は、IT、建築・土木、環境、薬学(看護師学科含む)、経済・経営、金融、工芸など様々な学部があり、その中に東洋学部があって、その学科の1つに日本学科(※日本語学科ではない)があり、その学生さんたちは日本語も学んでいると教えてくれました。
日本学科は3年前にできたばかりなので、卒業生・4年生はおらず、今の3年生が卒業するのが2021年7月なので先の遠い話だなーという話題になりました。
この東洋学部には、中国学科、韓国学科、日本学科の3つがあるのですが、最も人気がない(=生徒数が少ない)のが日本学科なんだそうです。
ちなみに、最も人気が高いのは韓国学科。
文化や歴史などを学び、その中の1つとして語学を学ぶので、目標としては卒業までにN3とのことです。
率直に思ったのは、中国の歴史となると4000年~5000年。
日本の歴史はだいたい2000年ぐらい。
韓国ができたのは1945年なので、100年弱。
ぜんぜんボリュームが違うのでは?(笑)
韓国学科に関しては、歴史よりもK-POPなどの近代文化に興味を持つ学生が多いので、
そちらを重点的に学ぶのだそうです。
卒業先の就職を見越すにはまだまだ先が長い話となりますが、
インターンシップで日本へ行きたい学生が多いそうで、その相談を受けました。
話を聞いていると、やはり学生側の希望と受入れ企業の要望にギャップがあるような気がします。
学生側の要望としては、日本へ行って、日本語を使った仕事をしたい。
けれど、彼らの現時点での語学レベルはN4程度です。
来月、関東地方で展開しているの日本のホテルがインターンシップを受け入れるための面接が予定されているそうなのですが、
仕事内容はベッドメイキングなはずです。
この学校の先生がおっしゃっていたのですが、
学力でいうと貿易大学や人文社会大学の学生には到底及ばず、
国立大学に入れなかった者たちが来るような大学とのことです。
なので、受入れ企業としても有能さや語学レベルを求めるのであれば、
貿易大学や人文社会大学の学生を受け入れるはずです。
受付係として。
一方、彼女ら・彼らは優秀であるから、ベッドメイキングのような仕事はやりたがりません。
そうなったとき、ランクを落としてこういった大学に目が向けられるのかと思います。
その先生は、仕事内容をきちんと説明すると言っていましたが、
どうなることやら…。